クイーンセブンの甘さとその魅力を詳しく紹介
こちらの記事では、クイーンセブンの魅力と特徴について詳しく解説いたします。
鮮やかな紅色や高い糖度といった美味しさのポイント、栽培の難しさなどクイーンセブンの特徴や栽培者の苦労にも触れながらご紹介します。
クイーンセブンの特徴
クイーンセブンは他品種とは異なる、際立った特徴を持つ品種でございます。
詰合せや食べ比べにする際にもオススメしたくなるぶどうですので、ぜひこちらでその特徴を知っていただき、夏の楽しみの一つとしていただければ幸いです。
非常に華やかな鮮紅色
クイーンセブンの特徴の一つは、その鮮烈な赤色でございます。
華やかで映える赤色は見る人を惹きつける魅力を持っております。
まるで宝石のように輝くその色彩は、ギフト用としても非常に喜ばれる一方、食卓に並べるだけで華やかな雰囲気を演出してくれます。
多くの赤系のぶどうは直光型という果実に直接日光が当たらないと着色不良になってしまう性質を持っておりますが、このクイーンセブンは当農場の中でも非常に着色しやすく皆さまの期待を裏切らない美しい赤をお届けできるのです。

糖度が高く酸味が控えめな食味
クイーンセブンといえば、何といってもその糖度の高さと、酸味が控えめなバランスの良い味わいでございます。
クイーンセブンの糖度はシャインマスカットと同等か、それ以上。さらに特筆すべきは、酸味がほとんどないため甘さが際立つ点です。
砂糖のような直線的な甘味ではなく、ぶどう本来の複雑で芳醇な甘さが感じられ、食べ飽きることがありません。
私の体感ではありますが、数ある品種の中でもトップクラスに皮の薄い品種であり、女性やお子様にも喜ばれる良品種でございますね。
小粒で長細い楕円形の粒
クイーンセブンは、一般的なぶどうよりもやや小さめの粒で、その形状は長細い楕円形をしております。
この形状は、親品種の「マニキュアフィンガー」から受け継いだ粒形であり、見た目も特徴的で魅力の一つでございます。
小粒ながらも、しっかりとした果肉が感じられ、噛みつぶすとサクッとした独特の食感が感じられます。
美しさと食べやすさを兼ね備えたこの形状は、クイーンセブンの魅力をより高めていると言えるでしょう。
栽培が難しいクイーンセブン
非常に魅力的なクイーンセブンでございますが、この品種が市場に流通することは稀です。
というのもクイーンセブンには栽培が難しいという側面があるのでございます。
こちらでは栽培時の困難や苦労のエピソードを紹介いたしますので、クイーンセブンをお召し上がりの際は、日々作業する我々生産者に想いを馳せながら味わってくださいませ。
摘粒コストの高さ
クイーンセブンの栽培において、最も頭を悩ますのが摘粒作業のコストの高さでございます。
摘粒とは、粒を間引いて粒数を制限する作業のことです。この作業のおかげで粒が大きくなったり、茎が裂けずに済むのです。
下の画像をご覧ください。
多肉植物のようなこの房は、未摘粒のクイーンセブンです。
これを1房1房手作業で40粒前後に整えてゆくのですが、これが他品種に比べて大変手間がかかるのです。
正直なところ、これ1房を摘粒する間にシャインマスカットを2~3房摘粒で来てしまいます。
その他さまざまな作業に追われる生産者にとって死活問題であり、素晴らしい品種とわかってなお手が出しにくい理由でございますね。

「蕾ぶるい」や「花ぶるい」の危険性
次に、クイーンセブンの栽培において大きなリスクとなるのが「蕾ぶるい」や「花ぶるい」と呼ばれる現象でございます。
蕾ぶるいは、蕾や花が樹勢が強すぎたり、管理の不徹底により整理落果を起こしてしまう現象です。
指で触るとポロポロと蕾や花が落ちてしまい、ひどいときには茎だけが残るようなこともあります。
これに伴い果実の収穫量や品質に悪影響を及ぼし、致命的な経営的打撃になりかねないため、積極的にクイーンセブンを栽培できない、できても数本の樹という生産者も多いのではないでしょうか?
ホーマー農場もこの生理現象には頭を悩まされており、毎年様々な手段で樹勢をコントロールできるよう研究しております。
上手く着粒安定に成功すれば生産性も向上し、より高品質なクイーンセブンを皆さまにお届けできるかもしれません。
今後当農場で栽培してゆくうえでも重要なポイントとなるでしょう。
自分用にも贈答用にも◎
クイーンセブンは、その魅力的な特徴から、自分自身へのご褒美や特別な贈り物としても最適でございます。
甘くて華やかな見た目は、手に取った瞬間から気分が高まり、贈る側も受け取る側も笑顔になれるでしょう。
特に、贈答として選ばれる際は、その希少性や高級感が相手に伝わり、心のこもった贈り物として喜ばれること間違いなしです。
独特の食感と風味が楽しい
この品種の大きな魅力は、上記の通り、その独特の食感と風味にございます。
一般的なぶどうと比較して、サクサクとした弾力は、ぶどうのなかでは無二の食感です。
「今まで食べたことないぶどうが食べたい!」という方には一番にオススメできる特別感のある品種ですね。
また、風味は濃厚でありながら爽やかさも併せ持ち、一口食べるだけでその美味しさに引き込まれることでしょう。お口の中でとろけるような食感と芳醇な香りが、他にはない特有の体験をもたらしてくれます。
美味しいだけでなく、「楽しい!」を味わうことができる格別な品種でございます。
世界一ともいわれる甘さ
この品種は、何といってもその甘さの質と量が群を抜いております。
しばしば「世界一の甘さ」と評されることもあり、その比類ない糖度は、多くのお客様や生産者を驚かせております。
この甘さの高さは、ただ甘いだけではなく、豊かな風味と絶妙なバランスを持ち合わせているため、非常に満足感の高い味わいとなっております。
わずかな酸味や苦味が控えめで、純白の甘さが口いっぱいに広がる、まさに至高の一品でございますね。
栽培農家が少ない希少品種
この品種は、その栽培の難しさから、全国的に栽培農家が少なく、希少価値が高いことで知られております。
既に述べたように、高品質を保つためには摘粒や栽培管理に細心の注意が必要であり、手間と技術を要します。
これにより、市場に出回る数量も限られ、入手が難しいことも多いのです。
一方で、その希少性が価値を高め、贈答用として特別感を演出したい方や、かつてないぶどうを食べるために希少品を求める方にとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
まとめ
クイーンセブンは、鮮やかな色合いと濃厚な甘さ、皮ごと食べられる食べやすさを兼ね備えた、いま注目の赤ぶどうでございます。
その希少性と高級感から、贈り物としても非常に人気が高く、見た目のインパクト・味の完成度ともに、あらゆる場面で満足いただける品種です。
ホーマー農場では、この特別なクイーンセブンを丁寧に育て、最も美味しい瞬間を見極めて収穫・発送しています。ご家庭用はもちろん、お中元や季節の贈答、特別な日のギフトとしても、多くのお客様にご好評をいただいています。
赤ぶどうの常識を覆す、贅沢な味わい──
その価値を、ぜひ一度味わってみてください。